公務員の働き方

「人事評価制度って意味ないよね」と現役国家公務員はみんな思っている実態

2021年1月11日

赤いTシャツを着た女性がVRを見ている
悩んでいる人

人事評価制度って意味ないですよね?毎回目標を立てるのが大変だし管理職との面談も形式的なものばかりです。

今回は現役国家公務員の私が人事評価制度の概要と”内部事情”を詳しく解説していきます。

今回の内容

  • 人事評価制度ってどんなもの?
  • 人事評価制度の気になるウラ側
  • 出世と給料には反映されてる?

筆者のプロフィール

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 この記事を書いている私は

  • 公務員5年目
  • 某省庁に勤務
  • 優秀でも無能でもない

どこにでもいる現役国家公務員です。

※所属する組織・団体とは関係ありまくりなので「さぴえんす」という名前で執筆しています。

公務員の場合、民間企業のように利益を求めるわけではないので、どうやって評価されて出世や給料に反映されるのかがよく分からないですよね。

今回は人事評価制度のオモテとウラについてお話ししていきます。

では、本題に入ります。

公務員の人事評価制度とは?(オモテ向き)

白紙のノート

人事評価制度とは、職員の業績を評価し給与や昇任(出世)に反映させる制度のことです。

業績によって評価されるのは、民間企業からしたら当たり前のことかもしれません。しかし、公務員の場合は利益を求めないので、業績によって評価するのが難しいのです。

これから人事評価制度のオモテ向きを解説します。ポイントは下記の3つです。

人事評価制度のポイント

  • 人事評価が導入された経緯
  • 人事評価制度の目的
  • 評価の方法

それでは順番に解説してきます。

1:人事評価制度が導入された経緯

制度が導入された経緯は人事院のページを見ると書いてあります。

下記は人事院から引用したものです。
特に”前半の一文”に注目してください。

職員の採用年次や合格した採用試験の種類にとらわれず、能力・実績に基づく人事管理が行われるよう、人事院は人事評価の結果を任免や給与へ活用するための仕組みを整備し、各府省における適切な活用を推進しています。

出典:人事院(人事評価)

「職員の採用年次や採用試験の種類にとらわれず…」

要するに昔ながらの年功序列制度をやめるために導入されました。

年功序列の弊害は下記のようなものが挙げられます。

年功序列の弊害

  • 業務効率の低下
  • モチベーションの低下
  • ポストは限られている

業務効率とモチベーションが下がることは言うまでもありません。

管理職側の視点で考えると3つ目の「ポストが限られている」が悩ましい問題です。

例えば部長は各部にひとり、課長は各課にひとりなようにポストには限りがあります。それなのに年功序列を続けると、誰を出世させるか迷ってしまいますよね。

そのため、評価がしやすいように人事評価制度が導入されました。

2:人事評価制度の目的

人事評価制度の目的は下記の通りです。

人事評価制度の目的

  • 人材育成
  • 組織の活性化
  • 適材適所の人事を行う

年功序列ではなく能力や業績が評価されるようになれば、職員のモチベーションが上がり組織は活性化します。

また、適材適所の人事を行えば行政サービスを向上させることができ、国民の声に応えることができると考えられています。

3:評価の方法

評価の方法は、①能力評価と②業績評価があります。

違いは下記の通りです。

①能力評価

  • 評価は年に1回
  • あらかじめ項目が決められている
  • 達成状況を面談の際に自己申告する

②業績評価

  • 評価は半年に1回
  • 自ら目標を設定する
  • 面談を通して目標を明確にする
    →達成状況を面談で自己申告する

どちらも5段階評価(S、A、B、C、D)で、ふつうはB評価がつきます。※6段階評価への見直しが検討されているそうです。

人事評価制度の実態(ウラ側)

白紙のチェックリスト

ここまでは、人事評価制度の”オモテ向き”を解説してきました。

ここからはその実態”ウラ側”がどうなっているかについてお話しします。

人事評価のウラ側

  • 人事評価は給料に反映されるの?
  • 人事評価は出世に影響するの?
  • 若手の意見は聞いてもらえる?

では、順番に解説していきます。

①人事評価は給料に反映されるの?

反映されますが、形式的なものになってしまっているのが現状です。

なぜならほとんどの場合B評価がつくからです。

普段はB評価(普通)が与えられ、管理職が「この人をこのタイミングで出世させたい」と思った時にAかS評価がつきます。

公務員は利益を求める組織ではないことと言われたら誰でもできる仕事が多いので仕方がないです。

②人事評価は出世に影響するの?

先ほどと同じく、影響しますが形式的なものになっています。

公務員は階級(ポスト)ごとに定数が決まっていて、退職や昇格によって枠に空きが出れば補充される、といった感じなのです。

近年は人件費削減のためポストを減らすことはあっても増やすことはほぼありません。人件費の予算は財務省の管轄なので、財務省にお願いして通らないことにはポストを増やせません。

若手公務員のモチベーションを上げるためにも、ポストを増やすことを検討していただきたいものです。

災害対策やコロナ対策にあたる部署はすぐに用意されたので素晴らしいと思います。しかし何か起こってからじゃないと動かないのが役所のやり方です。

個人的には、ITや文章作成に特化した部署やポストがあっても良いのかな〜なんて思います。

特にホームページや職場内のシステムは業者さんに丸投げなところがありますからね。

③若手職員の意見は聞いてもらえる?

これは割と聞いてもらえます!

もちろん管理職でもどうしようもないこと(法改正を伴うような改革)は無理ですけど、人間関係の悩みなどは管理職がマネジメントする必要がありますからね。

さぴえんす

休日の過ごし方や趣味の話などから始まり、話しやすい雰囲気を作ってくれています。

管理職と話す機会はあまりないので、若手職員が意見を言うには絶好のチャンスです。

まとめ:人事評価で公務員の出世が決まるわけではない

一人の男性が月を見ている

まとめると

  • オモテ向きは年功序列から脱却する制度
  • しかし形式的なものになってしまっている
  • もっとアピールすることで変わるかも

こんな感じです。

人事評価制度は、まだまだ上手く機能していないですね。しかし適材適所の人事を行い、年功序列を無くしていきたいという姿勢は伺えます。

評価されるかどうかは別として、我々普通の職員も積極的にアピールすれば少しずつ変わってくるのかなと思います。

でも、こういったブログを書いているほうが勉強したことがそのまま活かせて、誰かの役に立っている実感があるので好きです(笑)

私の得意分野は

  • 公務員ならではの悩み
  • お金の話
  • ブログ

なので今後もどんどん書いていきます。

今回は以上です。

では、また〜

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