2021年4月1日から、消費税込みの価格を表示しなければならない「総額表示」が義務化されます。
ブログで商品を紹介している方は、消費税込みの価格に訂正していますか?
今回の内容
- 総額表示義務とは?
- 義務に違反した場合の罰則
- ブログ・アフィリエイトで総額表示をしないと?
お恥ずかしい話、私も総額表示の義務化について最近まで知らなかったです。
知らなかったで済まない事態にならないように、今のうちから注意点を確認しておきましょう。
消費税込みの総額表示義務とは?
読んで字のごとく、消費税を含めた総額(価格)を表示することです。
ポイントは3つあります。
- 義務化される目的
- なぜこのタイミングで義務化?
- 総額表示の具体例
順番に解説していきます。
総額表示が義務化される目的
実は、2004年に総額表示が義務化されました。
その目的は、消費者の利便性向上です。
税込み、税抜きが統一されていないと、「価格の比較が難しい」「お会計をするまで金額がわからない」なんてことがありました。
これを防ぐために、消費税込みの総額表示が義務化されました。
なぜこのタイミングで義務化なのか?
2004年に義務化されたわけですが、
2014年に税率8%→2019年に税率10%と消費税率が変化してきました。
その度に表示価格を修正しなければいけないということで、商売をしている人にとっては負担になっていたのです。
ということで、2021年3月31日までは特例として総額表示をしなくても大丈夫でした。
しかし、その期間が終了する4月1日からは正式に義務化となりました。
総額表示の具体例
商品の価格が10,000円で、支払い総額が消費税込みで11,000円の場合
- 11,000円
- 11,000円(税込)
- 11,000円(税抜価格10,000円)
- 11,000円(うち消費税など1,000円)
- 11,000円(税抜価格10,000円、消費税額1,000円)
ポイントは
支払い総額である「11,000円」が表示されていればOK
例えば、「10,000円(税込11,000円)」でも大丈夫です。
総額表示義務に違反した場合の罰則
総額表示義務に違反した場合の罰則は定められていません。
ですから、消費税法違反で処罰されることはありません。
しかし、
- ブログの信頼性
- お店への信頼性
- 消費者の利便性向上
という観点から、総額表示にした方が良いでしょう。
ブログ・アフィリエイトで総額表示をしないとどうなる?
これからのことなので事例はありませんが、
広告が貼れない、アフィリエイトASPから退会させられるという可能性があります。
「総額表示」をお願いするメールを、ASP各社がアフィリエイター向けに送っています。
こんな感じのメールが届きました↓
例
アフィリエイトサイト運営者 各位
いつも〇〇をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
消費税転嫁対策特別措置法特例期間終了に伴い、消費者に対して商品の販売・サービスの提供などを行う場合、価格表示については、「総額表示(税込価格)」の記載が必須となります。
併せて広告に関する表示も総額表示(税込価格記載)義務化の対象となりますので、サイト表記内容の確認、また必要に応じて修正のご対応をお願いいたします。
本件につきましては、個別に登録サイトに関する表記修正のお願いをさせていただく場合もありますので、ご協力くださいませ。
なお、ご対応いただけない場合には提携解除となることもありますので、お早目にご対応くださいますよう、お願いいたします。
ASPの規約もこれに合わせて修正されることが考えられます。
せっかくブログを育ててきて収益が出るようになっても、提携解除になってしまったら悲しいですよね。
記事数が多いほど修正するのは大変なので、今のうちにチェックしておきましょう。
まとめ:法律や規約を守ってブログを運営しよう。
まとめると
- 義務化は4月1日から
- 罰則規定はないけど
- しっかり「総額表示」しよう
罰則はありませんが「信頼性」という意味でも、総額表示にしておきましょう。
また、ブログを運営していると様々な法律や規約に触れてしまう可能性があります。
「知らなかった」では済まないので、特にASPの利用規約は隅々まで読むことをオススメします。
「表現は自由だけど、ルールは守って」良いブログにしましょう!
今回は以上です。
【著作権に注意】ブログで画像や文章を引用するときに知っておくべきルールでは、実例として特許庁のページを引用しながら解説しています。
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【著作権に注意】ブログで画像や文章を引用するときに知っておくべきルール
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